下僕お断り!






翌日。

それは、とある国語教師のセリフからはじまった。

「来週小テストやるぞー。赤点とったら体育祭まで毎日補習な」

授業終了間際の爆弾発言。
思わずかたまってしまった。

なぜって?

赤点常連客だからだよ!
まずい、さすがに実行委員が補習はおこられるだろ…。

ブーイングを背に先生は出て行く。



…勉強、教えてもらうか。

んで、考えた。

じんたは論外。あいつすっごい説明へただから。
もう、「こう、ここはドワー!って」みたいに説明するもん。


伸太さん……は、お仕事じゃまできないし。



結論:コイツしかいねぇ…。



「矢吹、矢吹」

チャイムがなっても眠りこけている矢吹の肩をゆする。

「……んー、じゃましないでよ、なに」

「お、おおお、お願い、でしゅ」

嫌そうな顔でかみまくる私に、矢吹はろこつな嫌悪をみせる。

「何、気持ち悪い」

「うぐっ」