「リリア、顔は変えられないの。私達に憧れても平凡な顔のままよ諦めなさい」


ジーナの言葉は幼い頃の私にはとても悲しいものだった。
今は姉が優しさでそれを言った事を理解できるがその頃の私にはそれができず、姉に酷い言葉を向けてしまった。

「ジーナ姉様なんて・・・だっ大嫌い! お姉様は顔が綺麗だからどうせ平凡の私の気持ちはわかんないもん!」

「リリア…。」

姉も言い過ぎたと思ったのか何かを言いたそうにしていたが、
私は見たふりをして 走ってその場から逃げた。