慌ててリュックをしょって、腕を掴まれて自転車置き場まできた。


「ちょいちょい、なんでいきなり?」


沈黙をといたのは私。


いきなりクラスに来てさっさと私をさらっていったのは、紛れもなく私の彼氏、悠平だった。



「…ゆう?どうかした?」


ゆうはずっと黙ったまま。


「…柚月の夢、叶えたくて」



私の…夢?



「そんなのあったっ…ああ!言ったかも!」


でも、それってたしか…



「何年前の話してんの?ゆう」


その夢って、私たちがまだ10歳になりたての頃だから…


「…7年前だよ、悪いか。」


あーあ、ゆうがふてくされちゃった。



まぁ、そんなゆうもかわいいけど。!