あの子と私とあいつと君と。



「……うん、大丈夫」

しばらくして落ち着いて、ぱっと龍から離れる。
このままここにいたら落ち着きすぎてしまって、心を許してしまいそう。


「……突然ごめんね。ありがとう。

じゃあ、また。」

家に入るためくるっと龍に背を向けた。
ドアノブを掴んだ時。

「ーーあいつ、あの先輩の気持ちは多分、真央に向くことはもしかしたらないかもしれない。」

……ドギツイなあ…
結構なダメージだよ龍……




「ーー、、わかってるよ」




ーーーーバタン。

ドアを閉めて部屋へあがる。
自室に入ってベットダイブをする。

ああいい匂い。
落ち着く、柔らかい香。


このまま溶けてなくなりたい。