何もかもが、全て懐かしいのに。
私はどこか最近感じたような気がした。
「あ………夢で……」
今朝の夢で私が見たのは、
幼い頃の私達、かな……
私はずっと抱きついている華南をゆっくりはがし、
落ち着いた声で夏菜の方に手をやった。
「……夏菜、この人たちは私の幼馴染みだよ。
みんな、この子は夏菜。私の親友。」
私は平然と、そして淡々と紹介をした。
「えっ、あっ、えと、狩生(かりう)夏菜です!
真央の親友やらしてもらってます!!
よろしくです!!!」
すごいテンパっているのが分かるくらいにあたふたしている夏菜は、
あらかた喋った後
「いきなり振らないでよー!
びっくりするじゃん!」
と私を責めた。


