少女は、絵をのぞきこむように見る。

「いや、これは違う。」

「え?違うの?」

少女は、少年を見る。

「ああ・・・。」

少年は、目を輝かせながら絵を見つめる。

「・・・。」

少女は、少年の横顔をじっと見つめる。

「綺麗に描けてるのに。もったいない。」

「もったいないことないよ。」

「え?」

少女は、ぼおぜんとした顔で少年を見る。

「なんで、もったいなくないの?」

少女は、少年の顔をのぞきこむ。

「そ、それは・・・。」