俺様系男子と魔法少女。




「失礼しました」


私は小さな箱を、高原くんは数枚の画用紙をもって職員室から出る。

職員室の外は生徒たちの喋り声がうるさかった。


……気のせいかな、みんながこっちを見ているような。


「佐倉、放課後はA組残って」

「ん、わかった。」


何気ない会話を交わすと、うるさい生徒達がさらに騒がしくなる。



「相変わらずかっこいい〜……」

「やっぱり、美男美女っていいよな」

「付き合ってるのかな。でもまだ5月だよ。中学校が同じとか?」

「可愛いなぁ。彼女にしたい」

「お前は不釣り合いだからやめとけ」



誰のことを言ってるんだろ。