運良く誰も見ていなかったから騒がれることはなかった
保健の先生に相談しようとおもったがその後は特に問題なく動いたからしなかった
(きっと疲れてるんだな)
思い当たる節はないが寝ればもうこんなことは起きなくなるのではないかと思った
(とにかく、家に帰ろう)
こうして俺は帰路についた




家のドアに手を掛けたときあることに気付いた
(鍵が開いてる?)
開いているのだ、鍵が
鍵は学校にいる間、ポケットに入れている
どこかで落とした?
そんなことはない......
現に今持っている
もしかして......
(中に誰か居るのか?)



ドアを開けて中に入る
ちなみにドアを開けた先にはキッチンがあって、テーブルと椅子があるのだが......
椅子には女性?が座っていた
学校の制服?みたいなものを着ていて
黒髪ショートで
室内なのに帽子を被っている

誰だ?

「待ちくたびれましたよ、高木悟さん」
女のほうが先に口を開く
「まったく、何時間待たせるつもりなんですか?」
「と言っても、時間を伝えていなかった私が悪いのですけれど......」
「あなたは......誰なんだ?」
「私はシーカーであるあなたの担当者です」
「コード名はレイナ」
シーカー?コード名?
「そしてこんにちは、コード名スリンガー」
おい、何を言って
「困惑しているようですね......無理もありません」
「まずは状況確認しましょう」
(ちょっとまっ)
止めることなく女は喋り続け、遂にはとんでもないことを言った......
「まずは高木悟さん、あなたは2014年9月20日に死んでしまいました」