その日は勉強のために残った受験生とわずかな教師を残して誰もいない放課後だった
冬のためか外は真っ暗で外を通る人はまずいないはずだった

緊張が走る

恐る恐る窓に近づく
まだコツコツという窓を叩く音が聞こえる
意を決してカーテンを開けるが誰もいない

「・・・・・あれ?」
確かに音が聞こえたのにと首をかしげる