私の叫び声に驚いたのか、声をかけた張本人は舌打ちをすると目の前に現れた
それが中谷篤史だと気付くと、私は軽くパニックになりながら指を指してまた叫んだ

「中谷篤史がいるー!!?」

そういい騒ぐ私を彼はうんざりしながら見ていたように思う
彼は窓から教室に入ると机の引き出しからノートとペンをとり、また窓から外にでた
それをなかば呆然と見つめていると、彼がくるりと私のほうを見た