母が結婚した

母はまだ二十歳の時に私を産んで、女で一つで私を育ててきた
優しく、穏やかな母が初めて私にしてくれた相談が再婚についてだった

「今まで花鈴(かりん)には苦労かけたし、思春期だから言い出せなかったけど、、あなたさえよければどうだろうと思って」
そういう母の顔はどこか嬉しそうだった
そして私も今まで母が苦労したことも、辛い思いをしたのを知っているからこそ何も言えなかった
ただ母が幸せならと思い、首を縦にふったのだ