バン
カキーン

「あ
真おせーぞ」

バ…バッティングセンター!?

「わり」

「ん?
誰その子」

こっ高校生!?

「真ちゃんが彼女連れて来たぁ~」

「ちげーよ 学校のやつ
つまんなそーだったから連れてきた」
「つっ…!?」

「ちょーどよかった!!」
「バッティング対決で 女子1人 足りなかつたんだよ」

えっ

「入って入って」

え――っ!?

「あんた 真の友達~?」
じー
「中2だって? 若いね―
ってあいつもそうか ははは」

この人達 神木君の友達…?
そういえば この人いつも学校サボって何かしてるってあすみが言ってた…
どうしよう私…こんな所に…

「あいつって学校で目立つでしょ
外見あんなだしなんでもできちゃうし」
「スポーツなんかやらせたら 誰もかなわないもんな」

ぎゅっ…
…私と正反対だ

コン

「ほら
次 お前」

本当にやるの!?

「いけー
このままじゃ負けちまう」

ザンッ

む…無理
絶対無理!!
怖いし速いし…
こんなのやったことないし…
私には…

コン…

「なんだ…
お前にはやっぱ無理か」



「勝負になんないから違う奴呼ぶわ」

な……
何それ
勝手に連れてきといてっ…
ひどすぎる
私だって…

「っ…」

人のせいにしてたけど
あきらめていたのは
いつも自分だ…

ぎゅっ

ゴトン
「いっ…いけーっ
もう一回!!

ハッ

カキン

「…ホ ホームランだっ
しかも真より飛んでるぞ
うわー逆転勝ちだっ」

ウ…ウソ…

くるっ

「…やっ やった…!!」

…!!
「おいっ」

ガッ

「… 危ない奴だな
うちのチーム負けたよ
やるなお前」
「腹へったな
ラーメンおごってやる」

自由で
私とは正反対な彼を

私は すぐ
好きになった

でもこの1か月後
彼は
いなくなった
やっとの思いで告白して
付き合って3週間のことだった

皆で探して警察もたくさん
動いたけど
彼は結局見つからなかった

真ちゃん
あれから もう1年たっちゃったよ