「どうした?
今日元気ないな」
「えっ
そんなことないよっ」
「……」
「あ それより真ちゃん これ
もらった?」

ガサガサ

「……さぁ」

だよね真ちゃんは…
先生も大変だ

「皆 結構決まってるんだ
あすみは保育士だし
カナちゃん達は美容師
拓也君にいたってはノーベル賞
とりたいんだって!
すごいよねっ」
「……
私 何もないなぁ」

そんなの今まで
考えたことなかったしな

「真ちゃんは将来の夢って何かある?」
「さぁ…」
「さぁって…ないの?
真ちゃんだったらさ頭もいいし
運動もできるんだからなんだってなれるんじゃない?
芸能人とか」

あ でも それじゃ
ますます遠い人になっちゃうか

「医学者」
「え…医学…?」
「医学者になって
お前の体治す薬作ってやる
何十年かかっても」

…何十年って…

「そ…それってプ…プロ…
「プロポーズだよ」

サァ…

そう言って真ちゃんは私に優しく
キスをしてくれた
真ちゃん…本当にずっと一緒にいてくれる?
私とずっと一緒に……