幼なじみ〈上〉

玄関のドアが開き、美々ちゃんのお母さんが中から出てきた。

『あの…美々ちゃんの様子は…?』

『…絢音ちゃんも…知ってるのね?美々に何があったのか…』

美々ちゃんのお母さんも…すごく疲れた顔をしてる…。

『はい…知ってます…』

『ケンくんから、詳しいこと聞いたわ。私もショックで…気が動転して…』

『おばさん…すみません…』

あたしは、深く頭を下げた。あたしのせいで…。

『なぜ、絢音ちゃんが謝るの…?警察には届けていないわ。美々が…やめてくれって言うの。ネガを取り返すまではって。…犯人を殺してやりたい…』

『あの…美々ちゃんに少しだけでもいいので…会わせてもらえませんか…?』

『誰にも会いたくないって言ってるのよ…あんなことあったばかりだもの…仕方ないわよね…ごめんなさいね』

『いえ…また来ます』

美々ちゃん…あたしのこと…恨んでるよね。

苦しませて…ホントごめんね…。

絶対にすぐに犯人見つけるからね。


教室へ着くと、蒼はまだ来ていなかった。

『おい、あれ見ろよっ!』

クラスメイトのひとりの男子が、窓から校庭を指さした。

『何、何ーっ?』

男子も女子もみんな窓から顔を出す。