幼なじみ〈上〉

パタン・・・--。

あたしの…バカ。今は…それどころじゃない。

ただひとつの心当たりを確かめるためにも…。

美々ちゃん…あたしのせいでごめんね。


『いってきまーす…』

蒼とあたしが玄関を出ると、家の前に栞が立っていた。

『な、なんで栞がうちの前に…?』

『別に絢音ちゃんに用があるわけじゃないの。蒼くんに話があるから…』

栞は、蒼の腕を思いきり引っ張った。

『蒼…っ!』

『ごめん…絢音。俺も夏川に話があるからさ…。おまえ先に行ってて…』

何の話…?何なの?栞の余裕の笑みは…。

…あたしも栞に聞きたいことあるのに…。

『わかった…。あたし美々ちゃんの家に寄っていくから…あとでね』

あたしは、ふたりが気になりがらも走り去った。


あたしはひとり、美々ちゃんの家の前に着いた。

息を呑んでインターホンを押そうとするけど、人さし指が震えてしまう。

ピンポーン・・・--。

ーー・・・ガチャ。

『…絢音ちゃん』