幼なじみ〈上〉

『もう寝ろ…』

俺は、絢音の背中をさすった。

『もう泣くなよ…。おまえも疲れただろ?今日はもう…』

『…男たちは…何であたしの名前を…?ねぇ…蒼…』

『俺が見つけるって言っただろ?俺のこと、信じろよ…』

絢音の頭をそっとなでた。

『今日は、寝ろ…。絢音が眠るまで、ここにいるからさ…』

絢音の身体にそっと布団をかけた。

小刻みに震えている…絢音の身体…。

『手…つないでて?』

『…うん』

俺は、絢音の左手を握り締めた。

絢音…。

俺は、おまえのことが…ずっと好きだった…。

5年前のあの日から。

もう二度と…絢音が泣かないように。

絢音が傷つかないように。

絢音を守りたかった。

俺が…絢音を幸せにしたかった・・・--。


[ 絢音 ]

泣き疲れて、いつのまにか眠ってしまったみたい…。

美々ちゃん…少しは眠れたかな…。

苦しいよね。きっと今も泣いてる。

昨日の出来事が夢だったらよかったのに…。