幼なじみ〈上〉

もぉ…やめて…蒼…。

抱き締めてくれる蒼の、胸のあたりを必死につかんだ。

『知らねぇよ…!けど本当のこと、知るべきだろ…?じゃないと…犯人見つけようもないだろーが…』

ケンちゃんの言うとおりだよ…。

でも…何であたしのせいなの…?

美々ちゃんを襲った男たちが、あたしの名前を知っていた…?

なぜ…?

『オレは…綾音っちに、心当たりないのかって聞いてんだよっ⁉︎』

心当たり…?

‘‘アンタの大切な親友にまで、辛い思いさせるかもよ?’’

まさか…栞が…?

だけど、あたし…蒼のこと、あきらめるって約束したし…そんなことあるわけないはず…

それに…こんな恐ろしいこと…するわけない。

でも…

『心当たりないんだな?わかった。それを聞きたくてふたりを呼んだんだ。とりあえず…オレが美々を家に送ってくから。おまえらも今日は帰れ…』

『ケンちゃん…帰る前に美々ちゃんに…』

『今日はやめとけ…。さっきの態度見ただろ?まだ怯えてる。それより犯人の心当たりないか、考えとけ』

『…うん』

美々ちゃんは…あたしに恨みを持つ誰かに襲われた…。

あたしのせいで…美々ちゃんをズタズタに傷つけてしまった。

ごめんね…。

あたしのせいで…本当にごめんね…。