幼なじみ〈上〉

『綾音ちゃんね、蒼くんと今後、必要以上に関わらないって、そう言ってた』

『どーせ、おまえが言わせたんだろーが‼︎』

『選択肢は、ひとつしかないわよ?栞と付き合うこと…』

…‼︎

突然、夏川に無理やり唇を押しつけられた。

『…っ…離せっ‼︎』

思わず、夏川を突き飛ばす。

『痛いなぁ…もう。…綾音ちゃんのこと、これ以上傷つけたくないんでしょ?だったら言うこと聞いて?』

『誰がおまえの言うことなんか…!俺は、おまえなんか怖くねぇんだよっ』

『ふ〜ん。楽しみね?』

この時の俺は…コイツを甘く見てた…。

俺は綾音を守ってやる…そう勘違いしていたんだ。


帰り道、俺はいら立ちを抑えきれなかった。

綾音…。何で俺に…何も言わねぇんだよっ…。

ふざけんなっ…!

俺は、家に帰るなり、まっすぐ綾音の部屋へと向かう。

ーー・・・ガチャ。

『綾音っ‼︎』

『蒼…!何?急に部屋に入ってこないでよ…』

『おまえは、何考えてんだよっ⁉︎夏川に脅されて、はいそうですかって言うこと聞いてんじゃねぇよ‼︎』

俺は綾音につめ寄る。