幼なじみ〈上〉

『はっ⁉︎…付き合わねぇし』

頭がおかしいのか?この女。

『ふふっ…初めて…蒼くんみたいな人』

栞は、満面の笑顔で、人をバカにしたように言った。

『今まで落とせなかった男の子なんて、いなかったの。でも蒼くんは、正攻法じゃ手に入らないみたいだから、覚悟して?』

『…やっぱり…おまえが⁉︎』

ーー・・・ドンッ!

『キャ…っ』

俺は、壁に夏川の身体を乱暴に押しつけた。

『何の話?』

白々しい態度で、余裕な顔をして俺を見つめてくる。

『綾音をあんな目に遭わせたの、おまえかよっ⁉︎』

『ふふっ』

この…クソ女…‼︎

『黙ってねぇで、答えろっ‼︎』

『…栞は、ちょっとバカな子たちに教えてあげただけ』

女だからって容赦しねぇ…綾音を傷つけるヤツには…。

『集団でひとりをイジめるなんて、卑怯だと思わねぇのか?ホントに腐ってんな』
『ふふっ…あの子たちも、みんな蒼くんが好きなんだよ?』

『ふざけんなっ!』

夏川の手首を強くつかみ、壁に押しつける。

『ずいぶん、乱暴ね?』

『相手が男だったら殴ってた』

怒りで頭がおかしくなりそうだ。