幼なじみ〈上〉

信じてたのに…違ってそう思ってたのに。

ひどいよ…。


[ 蒼 ]

俺は部活が終わり、更衣室で着替えていた。

部活中もずっと.うわの空だった。

綾音…何であんなこと…?

ケンの言うとおり、やっぱり俺のせいなのか…?

どうすりゃいいんだ?わかんねぇ…!

ドンッ・・・ーー。

俺は更衣室の壁を拳で殴った。


『蒼くんっ!一緒に帰ろっ?』

着替え終わって更衣室を出ると、夏川が前に立っていた。

『…ケンに送ってもらえよ』

『ケンくんには、先に帰ってもらったの。蒼に話があって…』

『話?何だよ…?』

『栞ね、蒼くんのこと好きなの…。付き合って?』

『わりぃけど、俺…好きな女いるから』

俺は、冷たく言い放った。

『知ってるよ。勘は、いい方だから…綾音ちゃんでしょ?』

何でコイツに言わなきゃなんねぇんだよ…。

『…だったら?』

『…でも、蒼くんは栞と付き合うよ?』

夏川は、笑って言った。