幼なじみ〈上〉

ひとりじゃないから。

だから…大丈夫だよ。

教室に戻ると、クラスメイトがジロジロとあたしを見ていた。

何も悪いことしてないけど、みんなの視線が痛かった。

うつむいたまま、静かに席に座る。

あれ…?何だろう…?

机の中に一枚の紙切れが入ってた。

‘‘水嶋蒼の周りから、消えろ‼︎’’

ーー・・・ズキンッ。

『綾音…っ』

蒼が、あたしの席に来た。

『えっ?な、何…?』

あたしは、見つからないように紙をくしゃくしゃに丸めて隠した。

『顔色悪いし、早退すれば?』

蒼があたしの左頬を、軽くつねった。

『だいじょーぶ』

あたしは、笑ってピースをくり出した。

『先生に話したら、今日は早退してもいいって言ってたぞ?』

『ホントに大丈夫だから』

『…こういうとこ、ホントに頑固だな。…辛くなったら、無理しないで言えよ?』

『わかった』

『先生も心配してた。落ち着いたら、話を聞きたいって…』

『あとで職員室行ってくるよ…』

『俺も行くよ』