幼なじみ〈上〉

今でも…あたしを…?

『…蒼…智也と会ったよ…』


[ 蒼 ]

゛智也゛

やっぱり…俺の思ったとおりだった…。

『おまえが病室で゛会った゛って言ったのって…智也だったのか?』

『…うん』

俺は抱き締めたまま、絢音の背中を優しくさすり続けた。

絢音…どうしたら、おまえの心の傷は癒える…?

どうしたら俺は…おまえを救ってやれる…?

『おまえは、いつも自分のせいにするけど…智也のことも、おまえ智也のことも、おまえは何も悪くないだろ…?』

『あの時もそう…蒼が助けてくれなかったら…あたしは生きてなかった』

忘れるなんてできないってこと、わかってる。

俺だってそうだ。

智也との会話、一つひとつ覚えてるよ。

あの頃は俺たちまだ、あまりにも幼すぎて、あまりにも衝撃的だった。

『絢音…おまえのせいじゃない』

『でも…智也はあたしを許してくれない…』

『違う…絢音…おまえは高橋のことで混乱してる』

『…美々ちゃんは…あたしのこと許してくれるのかな…?』