幼なじみ〈上〉

゛絢音…バイバイ゛


ドックン・・・--!

心臓が…突き上げられるように痛い。

破裂しそうなくらい苦しい…。

゛俺のこと…忘れたの?゛

待って…待ってよ…。

忘れてなんかないよ…お願い…行かないで…!

…智也っ!


『…音…絢音…!』

『ハァ…ハァハァ…っ…』

胸が苦しくて、布団をめくり上げて、飛び起きた。

『どうしたんだよ…?すげぇ…うなされてたし…汗もびっしょりじゃんか…』

額からだけじゃない、身体中、服もびっしょりなくらい汗をかいていた。

『泣いてんじゃん…怖い夢でも見たのか?』

蒼が洗面所からタオルを持ってきて、あたしの汗を拭いてくれた。

『…平気。夢を…見たの』

あの時も蒼がいたから…生きてこれた。

あたしは蒼の胸の中に顔をうずめた。

『何の夢?』

もうあれから5年も経つんだね…。

ねぇ…智也。