幼なじみ〈上〉

『おまえがどこにも行かないように、見張ってる』

蒼に腕を引っ張られ、蒼の横に無理やり寝かされた。

『行かないよ…どこにも…自分の部屋で寝てってばぁ』

こんなの心臓もたないし、眠れないっ!

『今日くらい、いいだろ?見張るっていうのはウソ。絢音と一緒に寝たい…』

さっきまで男らしい顔だったのに、急に甘えたように可愛くなる蒼の表情。

『…小っちゃい子供みたい』

『子供でいいよ…おまえのそばにいられるなら』

蒼は、あたしを抱き締めたまま、布団をかけた。

『いつからそんな臭いセリフ言うようになったの?』

『うるせぇっ…寝ろ』

『…いつもの蒼に戻った』

なかなか眠れなかったけど、あたしは目を閉じて、蒼の温もりを感じていた。

本当は…今すぐにでも伝えたい…

あたしは…小さい頃からずっと…蒼が好きなんだよって。

そして、キスして…抱き締めたい…。

美々ちゃんの傷が癒えたら、ちゃんと伝えるからね…。

だから今は…そばに…。

絶望、苦しみ、孤独…悲しみに果てに残ったモノ…それは、君という存在。

あたしの゛生きる意味゛。

君と、大切な友達。