幼なじみ〈上〉

しっかりするから。

『…絢音…帰ったら話あるから…』

蒼がそう言って、あたしの手を握った。


家に着くと、ほっとしたのか…どっと疲れが襲ってきた。

『絢音…今日はもう休みなさい…。蒼くんも…』

そう言ってママは、あたしの頭をなでた。

パパもひどく疲れた顔をしていた。

ごめんなさい…。

『はい…』

あたしと蒼は、それぞれ自分の部屋に入る。

パタンッ・・・--。

自分の部屋のドアを閉めて、あたしは、ドア越しにもたれかかるように座った。

ピピピピピ・・・。

部屋に入った途端、ケータイのメール音は鳴る。

蒼からだった。

゛おじさんとおばさんが寝たら、絢音の部屋に行く゛

話って何だろう…。

あたしは、窓から見える、ふたつの星を眺めていた。


『…絢音』

しばらくして、あたしの部屋に蒼がやってきた。

あたしと蒼は、ベッドの上で向かい合って座る。

『…話って何?』

あぐらをかいて、うつむきながら蒼は話出した。

『…うん…何から話せばいいかな…。俺も一日いろいろありすぎて…まだ少し動揺してる…』