幼なじみ〈上〉

『絢音…絢音っ?』

眠っているはずの絢音の姿がなかった。

『どこに行ったんだよ…っ』

俺はあわてて、絢音を探しに家を飛び出した。

『絢音…!』

道の真ん中で叫ぶが、あたりは静まりかえっている。

こんな夜中にどこ行ったんだよ…。

何か嫌な予感がする…嫌な予感が…

『絢音…!』

俺は必死に探し続けた。


[ 絢音 ]

ーー・・・。

『蒼…』

蒼がいない…蒼…どこ…?

砂の上を裸足のまま、ひたすら歩き続けた。

暗くて…何も見えない…。

聞こえるのは、水が流れる音。

ここは…どこ…?足元が沈んでいく…。

何これ…黒い…血…?

嫌…美々ちゃん…ごめん…。

あたしのせいで…美々ちゃん…

消えないで…いなくならないで…。

お願い…。

大切な親友を、二度も…失いたくない…!