「///?!」

突然の好き発言に、舞の顔は真っ赤になった。


「おい、貴洋、ちょっといいか?」

「はい、悪い、上司に呼ばれたから」

そう言うと、貴洋は立ち上がり、舞にチケットを渡すと、

頭をポンポンとして、上司の方へ足を進めた。



舞は夢でも見てるんじゃないかと、

自分の頬をつねってみた。

「イタッ」

…夢じゃない。

それを実感した舞は、無意識に顔がニヤケテいた。



「舞、気持ち悪いよ」

「だって」

仕事中、舞の顔はにやけっぱなし。

それを見た加奈は、隣のデスクで、何度もその言葉を言っていた。