俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

そこまで言って、英志は黙ってしまった。

言いたい事は言う。遠慮はしない。

そう言ったのは英志なのに。


約束をしたかった英志。

『帰ってきたら、作ってほしい』

それだけの言葉が言えなかった。


視察に行ってる間に、舞は自分の家に戻るだろう。

そうしたら、こうやって一緒にいる事はもう無理な話だ。


初めは強引に自分の家に連れて来たが、

今度は舞が決める事だ。

舞を縛る事は出来ない。


「英志さん?」

「気が向いたら、作ってくれ」

そう言うのが精一杯だった。

どんな事にもひたむきで、俺様街道まっしぐらだった英志が、

舞の事となると、それが出来ない。


…愛するが故のサガなのかもしれない。


・・・その後は、片づけ、お風呂。

英志は舞を先に休ませて、舞が寝静まった頃に寝室に入った。