俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

「優さんには、奥さんも子供もいた」

「・・・」


「それならそれで、言ってくれればよかったのに」

「・・・ごめんなさい」


「お腹の赤ちゃんの事も」

「…赤ちゃん、大丈夫・・・だった?」

「…今、赤ちゃんも一生懸命頑張ってる」

そう言って微笑んだ英志は、舞の手をギュッと握った。


それに少しホッとした舞だったが。


「…忙しい英志さんには、2人目の赤ちゃんなんて、いらない・・・よね」

「え?!」

思ってもいない言葉に英志は目を見開いた。

英人ができた時、あれほど喜んでいた英志の姿を、

一番知っているのは舞のはずだ。

…それなのに、なぜ、そんな事を思ったのか?



「英人を、抱いてる英志さんの姿は、もう何か月も見てないから。

…本当は、いらなかったんじゃないかって」


「…舞」

舞はそう言って泣いた。

…確かに、忙しすぎて、英人をゆっくり抱いてやる時間など、

英志にはなかった。