俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

優が見えなくなり、英志は何も言わず、マンションの中に入ってしまった。

…舞もまた、何も言えず、英人を抱き、英志の後に続いた。


寝るまでずっと、英志も、舞も一言も喋らなかった。


何時も抱き合って眠る二人なのに、

2人は背中合わせ。

…舞は今にも泣きそうだった。


…悪いのは自分だと思うと、泣けなかったのだが。


「…舞、寂しい思いをさせて悪かったな」

「・・・・」


英志は何を思い、その言葉を口にしたのか、

…分からないまま、時間だけが過ぎていった。



・・・明け方、寝つけなかった舞が、ようやく眠りについた。


それとは逆に英志はずっと背中に舞の体温を感じながら、

起きていた。

…そっと振り返った英志は、舞の閉じる瞳に、光るものを見つけ、

それを優しく拭った。


「…どうすれば、舞を幸せにしてやれる?」

眠る舞に問いかけても、答えが返ってくるはずもなく。


・・・英志は起き上がると、

舞が起きないうちに、家を出た。