俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

「・・・やっぱり」

「・・・なんで」


「最初からずっと、楽しそうじゃなかったから」

「・・・ごめ」

謝ろうとする舞に、優は首を振って見せた。

気にするなって言って、また英人の手を取ると、先に歩き出した。



「優ちゃん」

「舞ちゃんにこんなに愛されてる旦那さんが羨ましいな」

「・・・え」

「もっと、舞ちゃんや英人君に旦那さんは愛情をあげないと」

「…英志さんは、社長だもの。仕方ないよ・・・」


その言葉に優が立ち止った。


「どんなに忙しくても、愛する人に悲しい思いをさせちゃいけない。

結婚した以上、相手を幸せにする義務がある」


「何もかも、知ったうえで、英志さんと結婚したの。

少々の我慢は必要だし、英志さんだって、色々我慢してくれてる事もあるだろうから」


「それでも!・・・今の舞ちゃんは、俺から見たら、

愛情不足に見えるよ」


「・・・」


…確かに、仕事では常に一緒だが、

出張なんてしょっちゅうで、

家を空ける事の多い英志。

帰りも遅く、すれ違いも多い。

今の舞には、一番英志の愛を必要としている時なのかもしれない。