「…アナタですね、ずっと二人のスキャンダルを追っていたのは」

「・・?!!!」

カメラを構える犯人の首根っこを摑まえ、

そう言ったのは、・・・長嶋だった。



「名誉棄損で訴えても構わないんですよ?」

「・・・ぁ!」

そう言った長嶋は、犯人のサングラスと帽子を取り上げた。



「「・・・・!!」」

いつの間にか長嶋たちの近くに来ていた舞と英志は、

犯人の顔を見て、思わず絶句した。



「・・・見つかったものはしょうがないわ。

煮るなり妬くなり、好きにして」


そう言ってそっぽを向いているのは。


「静香さん」

「三井さん、なぜこんな事」


…そうだ。あれ以来、何も言ってこなかった三井財閥の三井静香。

あれだけの啖呵を切っておきながら、何もしてこなかった静香が、

こんな形で二人に復讐をしていたとは。