「そんなに私を信用できませんか?」

「・・・あぁ、だから、さっきも言った通り、

別れたいと言ってるんだ」


「…英志、さん。私と長嶋さんは、そんな関係じゃない」

「信用できないな。君の周りにはいつも男が絡んでる。

何度も信じようそう思った、だけど、それは無理だと分かった」


「どうして?」

「昨晩だって、君は、長嶋に連絡していただろ?」

「・・・・」


「この耳で聞いたんだ、・・・長嶋に愛していると言った君の声が」

「?!」

英志の言葉に、舞は目を見開いた。

英志が寝たと思っていた舞は、長嶋と連絡を取っていた。

その事を言っているのだ。



「…舞、俺達はもうダメだ、別れよう」

「嫌!…絶対イヤ」

舞は目を真っ赤にさせ、英志の胸に飛び込んだ。

…しかし、英志はそれを払いのけた。


カシャ…カシャ・・・、

その音が、何度も鳴り響いた。