俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

散々泣いた舞は、ようやく泣き止み、

腕の中でハッとした。

「ごめんなさい、私・・・」

そう言って上を見上げた舞は、更に驚く。

舞の目に映ったのは、英志だったからだ。

聞き覚えがあるとは思っていたが、まさか、英志だったとは。



「たくさん泣いて、少しは気が晴れたって顔してるな」

そう言って英志は微笑んだ。


「本当にすみませ…ぁ、スーツが」

涙と化粧で、スーツを汚してしまった事に気付いた舞は、

慌ててハンカチを取り出すと拭こうとした。


・・・・だが、

その手はスーツを拭く事が出来なかった。

宙に浮いたままの手は、英志の手にしっかりと掴まれていた。


「・・・あの」

その行動に、舞は困ってしまって、どうしていいかわからない。


「スーツが汚れた事が悪いと思うなら、少し俺に付き合うんだな」

「・・・なんで」

「・・・ん?」

「何で、私なんかにそんなに構うんですか?

私なんて何も持ってないのに・・・

社長には、もっとふさわしい相手がいるんじゃないですか?」