俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

…チュ。

そう音を立てたキス。その場所は、

舞の鼻の先だった。

舞は目が点になっている。

それを見た長嶋は、クスッと笑った。



「小動物みたいな顔ですね」

「なっ?!」


「これが、私のけじめです」

「・・・けじ、め?」


「だらしないけじめですけど、私らしいけじめのつけ方です。

舞さんの唇には、一生触れる事は許されない。

それは、社長のモノですから」



「長嶋さん」

「社長や、他の人たちに見つからないうちに、私は退散します」

そう言って踵を返した長嶋に、ついもう一度声をかけてしまった舞。


「・・・?!!」

そんな舞の方に振り返った長嶋は、もう一度だけ舞をきつく抱きしめた。

「…さようなら、愛おしい人」

そう捨て台詞を吐き、長嶋は出ていった。


…誰もいなくなった部屋。

舞の体は、長嶋の体温がなかなか、消えてくれなかった。