目を見開き、裕次郎を見た忠行。


裕次郎は、成す術もなく、困り果てていた。


「離婚届を書いたら、持ってきますから、

2人とも、サインをしてくださいね」


「「・・・・・・」」


そう言い捨て、美津子は会長室を出ていった。

「会長、何で何も言わないんですか?」

忠行は、困惑しながら裕次郎に言い放つ。



「・・・何を言っても、聞く耳を持たないじゃないか?

私にどうしろと言うんだ」

裕次郎は頭を抱えた。


…この3人、何やら、いわく付きな仲のようで。

3人の中で、一体何があったと言うのだろうか?



…それが分かるのは、もう少し先の事。