『…えっ!?』

腕の中で、2組森下璃子が小さな声を出した。
その声がまたかわいくて、俺はトロリと溶けてしまいそうになる。


『え?2組?』

しまった。
ついクラスまで言ってしまった。

ってか、そこ!?


『あの…わ、私…ひっ…う…』

あぁぁぁぁぁぁ…
泣かせてしまった。
すぐ!今すぐ離しますから!!
ごめんなさいごめんなさい!

俺が慌てながら、抱いていた腕を解いた時、

『私も…奏くんが大好き!!』

2組森下璃子が赤い顔をしながら、そう言って、俺にぎゅっと抱き付いてきた。