長い沈黙、このままではいけないと
俺はようやく足を動かす

夢ちゃんは俺の2、3歩後ろを歩いているようで
前を見ていると視界にはいらなかった

足音だけがコツコツと聞こえていた







「……、色は私のこときらいなんだ。」

「……え?」

「だって色さっきから、私が触ると嫌そうにするし……」
「そ、それは…」
「…いつから?」
「な、なにが?」

「いつから私のこと嫌い……??」

「…き…嫌いじゃない……嫌いじゃない!」
「しょーく!!!ゆーめちゃーん!!!」

「「!!」」
緑が少し駆け足でこちらへ向かってくる

「もー!!!なんで探しに来てくれないの!」
「私たち探したけど見つからなかったよ!どこにいたの??」
「えーっとねまずは1番玄関に近い部屋でー」と話し出す緑
やはり隠れながら移動していたらしい

「動かれたら見つけられねーよあほ」
少し緑の髪を乱す

緑は、えへへと少しはにかんでいた
どうやら撫でられたと思ったらしい