3分くらいたっただろうか…この地獄のような状態は現在も継続中

…ギィ… 「!」誰か来た!
「松杳!!!」夢ちゃんが立ちあがり扉の方に走る
たぶん玄関まで迎えに行くのだろう

…なんであんなやつ……





まぁでも……今は救いの手…か?


扉から夢ちゃんとあいつが入ってくる

「こんにちは、ゆ……、松杳さん?」
小宮神士の悪意しかない挨拶。

「はぁ、なんでてめーがいんだ。」
「やだなぁ僕だっていたくているわけじゃないよ?…ただ…」
「あ?」
「龍さんを待ってたんだよ」
「………龍が来るのか………?」
「そう言ってたつもりだけど?」
「……ちょっと着替えてくる……。」

少々喧嘩になったりしないかひやひやした会話

いつの間にか隣に戻ってきていた夢ちゃんが微笑みながら小声で話しかけてきた

「やっぱり松杳は龍さんと仲いいんだねー」
嬉しそうだ……
「そう…だな」

龍が完全に利用しているだけにも思えるがそれは恐らく弟の特権なのだろう

「でも龍さん来るって事は松杳じゃなくなるのかな?」
「は?あぁ、そう言えばそうだな……」

あまりに当たり前すぎて忘れていたが

松田松杳はもともとの名前は、松田悠志と言う
戸籍上はしらん。

色々と事情があって
龍の兄である時は悠志
そうでない時は松杳
になる

詳しいことはしらん
中身はあまり変わらないが見た目が変わる
整形でもしてるのかなんだか

……見た目を自分自身で変えるなんて
「K民族だからできること……だよな…」
「松杳は私達Kのことは大嫌いだけどね」
「はぁ……」だから俺は夢ちゃんをあいつと一緒にいさせるのが嫌なんだよ。