夢ちゃんの表情は平穏を装っているが少し強ばっていた

……龍、早く来てくれぇええ!!

「神士ー♪」
「なぁに?」
「あーそぼ♪」
「…ふたりで?」
「ううんみんなでー!」

緑、お前、なんてこと言ってくれたんだ

「みんなで…かぁ、何して遊ぶの?」
「んー……色は何したいー??」
「お、俺!?、俺は……も、もう少し休みたいかな…」
「えー、夢ちゃんは?」
「わ、わたしぃ!?、わ、わたしもちょっと休みたいかな〜」

夢ちゃんの目がここまで泳いでいるのは初めて見た

「えー!!つまんないのー、神士はー?」
「僕…より、緑くんはなにがしたいの?」
「……うーん」

緑は、悩むがなにも思いつかない様子だった


部屋の静かさがここまで俺を緊張させたのも恐らく初めてだろう

緑は、まだ悩んでいた
俺は、必死に願う、

全員参加ではない遊びを思いつけと!!


……そういえば夢ちゃんがいない
カップがないのでお茶をいれにいったのだろう

緑はまだ悩んでいた