「Kっていうのは、いわゆる魔力のことで
K民族っていうのは、いわゆる魔法使いのこと。」

こう、長々と知っている話をされるのは退屈なものだ……
「で、器ってのは、魔法が使える人のこと」
まぁ、そうだな。

「龍さん!魔法使いとの違いがわかりません!!」

「んーとね、魔法使いは魔力を、もってて、魔法が使える人っていうのは魔力を持っていない人のことだよ。」

「?」

「えーっと、魔力は、薬ってことにしよう!普通の人間は薬が飲めない、魔法使いは、飲めるし薬をもってる!魔法が使える人は飲めるけどもってない!」

「んー……、わかりました。」

かれこれ三十分、
俺はここにいる、俺の器である松田龍が、K民族についての説明を友人に頼まれたから…
でもようやく終わりそうだ…ふぅ

「龍さん!」

おいまたか、やめろ

「はい、なんですか?」

お前もやめろ!三十分ずっと立ってんじゃねぇか!帰ろう!!

「薬って考えると、ずっともってなくていいみたいに思えるんですけど、違うんですよね?」

知ってどうするそんなこと…

「んー、人によりますね、Kと器が相性がいいとずっと持ってなくてもいい人もいます」

お前とかな。

「へー、わかりました、ありがとうございました。」

「…、もう質問はないかな?ではそろそろ終わりにします!ありがとうございました!」
「「ありがとうございました。」」

や、やっと終わった…