Task Force-特別任務部隊-

建物の陰から陰へ。

迅速な動きで移動するタスクフォース。

物陰からM4カービンを構え、死角に隠れる敵狙撃手を排除していく。

「狙撃手は始末した、前進!」

ジェフの指示で、分隊ごとにお互いをカバーしながら進んでいく。

「RPGを持った敵は、優先的に始末しろ!全て排除できたら、HQにヘリでの支援を要請する!」

収容施設は山岳部だ。

航空支援があれば、こちらに有利だ。

ヘリを脅かすRPGの存在を排除する事が急務だった。

「いたぞ!6時の方角!RPGを持った敵二名!」

マクナイトを背負ったままのマットが、片手撃ちでM16A2を発砲するが、上手く狙いが定まらない。

「エヴァーズマン軍曹…」

マットの背中で、マクナイトが言った。

「俺は後続の兵士に預けて、お前はサンダース軍曹と共に進め…」

振り返るマットを、マクナイトは見る。

「今の指揮官はサンダース軍曹…俺はお前の足手纏いでしかない…俺に構わず、彼に従え…」

「…了解です、中佐」