何よりタスクフォースやアメリカ軍が驚かされたのは、世界統一政府軍の兵力だった。

様々な国、人種の兵士を抱えた世界統一政府軍。

前述した通り、テロ組織同盟、AN残党、アジア某国残党、中東某国残党、その他外国人戦闘員などの寄せ集めの軍隊と見られていたが、その他の軍属ですらない民間人も、数多く参加しているようだった。

『この戦いで勝利すれば、世界統一政府の選ばれた民になれる』

当主のそんな甘言に惑わされて参戦し、薬物とマインドコントロールでブルトザオガーに配属された者も少なくないらしい。

今回の第二次スターリングラード攻防戦に投入された世界統一政府軍。

その第6軍の総数が約150万人。

同じ規模の部隊があと五つ存在するとすれば…。

世界統一政府軍の総兵力は、約900万人という事になる。

アメリカ軍総兵力を遥かに上回る数だった。