怒りが沸々と湧き上がる。

「いいだろう…当主…」

拳を握り締める。

「望み通り、俺が貴様を殺してやろう。貴様を倒して、このふざけた戦争を終わらせてやる。貴様の都合で、何十億も殺されてたまるものかっ…!」

『おぉ、殺してくれるかね』

脅えもせず、恐れもせず。

寧ろ嬉々として。

当主は嬉しげにマクナイトに言った。

待ち侘びていたかのように。

待ちに待った時が来たと言わんばかりに。