Task Force-特別任務部隊-

前線基地に迫る大部隊。

「いいか」

マクナイトが、三浦分隊や自身の部下に言う。

「俺達で食い止めるしかない。前線基地は放棄せざるを得ないが、せめて傷病兵や民間人の脱出だけは確実に成功させるんだ。いいな?」

彼の言葉に、全員が無言で頷く。

「くっそ…進藤の奴はどこ行ったんだ」

グライムズが毒づく。

それを聞いて。

「帰ってくるよ」

豊田は呟いた。

「私に啖呵切って引き止めたんだもの…進藤君は帰ってくる…きっと…」

かつての恋人を敵に回し、揺れる心境。

それでも彼女は、進藤を信じていた。