Task Force-特別任務部隊-

そして更に。

「よく来てくれた!」

前線基地から駆け出していく一人の男。

宇垣一等陸佐。

独断で若い将兵16名をを引き連れ特攻出撃するも、怖気づいて部下だけを死なせて逃げ帰って来た。

彼もまた、進藤が追っている『戦犯』の一人。

宇垣は富永を通じて、この前線基地の位置を世界統一政府軍に流したのだ。

己の保身と引き換えに。

「富永…宇垣…貴様ら…それでも戦術自衛隊員かぁぁぁああっ!」

窓から身を乗り出し、三浦が激昂するも。

「ぐぅっ!」

ブルトザオガーの一斉射撃の一発が頭部を掠め、彼は流血して転倒する。

「三浦君!」

三浦に駆け寄る麗華。

その様子を、宇垣と富永はせせら笑う。