そんな彼らの前に現れたのは、ブルトザオガーを率いる指揮官。
「谷口君っ?」
外の様子を見ていた豊田が思わず声を上げる。
彼は警視庁の留置場に入れられている筈だが。
「彼は警視庁陥落に伴い救出され、ブルトザオガーの指揮官として復帰した。私の情報リークによってな」
谷口の隣に、迷彩服3型を身に付けた男が立つ。
紛れもなく戦術自衛隊の隊員だ。
富永中隊長。
ブルトザオガーの圧倒的攻撃力に押され、戦局が劣勢に立たされると、部下に対し『君らは英雄だ、すぐに私も後を追う』と説教を垂れ、拒否する隊員は怒鳴り散らし、強制的に出撃させ、小川達以外の中隊員を皆殺しにする。
その中には、富永自身の息子もいたという。
が、富永本人は最前線のお台場から真っ先に逃亡。
現在は行方不明となっていた筈だった。
まさか世界統一政府軍に寝返っていたとは。
「谷口君っ?」
外の様子を見ていた豊田が思わず声を上げる。
彼は警視庁の留置場に入れられている筈だが。
「彼は警視庁陥落に伴い救出され、ブルトザオガーの指揮官として復帰した。私の情報リークによってな」
谷口の隣に、迷彩服3型を身に付けた男が立つ。
紛れもなく戦術自衛隊の隊員だ。
富永中隊長。
ブルトザオガーの圧倒的攻撃力に押され、戦局が劣勢に立たされると、部下に対し『君らは英雄だ、すぐに私も後を追う』と説教を垂れ、拒否する隊員は怒鳴り散らし、強制的に出撃させ、小川達以外の中隊員を皆殺しにする。
その中には、富永自身の息子もいたという。
が、富永本人は最前線のお台場から真っ先に逃亡。
現在は行方不明となっていた筈だった。
まさか世界統一政府軍に寝返っていたとは。


