「何も分かってないからだ」

ガイストは言う。

「お前は確かに、言われた事なら何でもするだろう…だから駄目なんだ。簡単に命を捨てるのが正しいくらいに思っているんだろう。生き残る事が頭にない奴は、兵士として使えない。だから『何でもやる』なんて台詞が、口から出て来る」

ガイストは少年に背を向けた。

「お前、名前は」

「…ジョン…ジョン・ライトニング…」

「いいか、ジョン」

肩越しに少年を見るガイスト。

「『誰かの命令で戦う』のではなく、『自分の意志で戦う』事を覚えろ。それを覚えたら、俺達デュラハンに加えてやる」