Task Force-特別任務部隊-

山の中から銃声が聞こえたとの通報を受け、戦術自衛隊と警察が捜索したところ、年配の民間人3名が山中で遺体となって発見された。

当局が課した入山制限は、他者と競争する事なく良質なキノコを確保するチャンスであるとして、キノコ取りの為に入山したところ、逃走中の工作員に遭遇し射殺されたのである。

以降は、約三週間にわたって工作員の足取りが摑めなくなった。

工作員は、山中に点在する別荘等の無人の施設で空き巣行為を繰り返して生活必需品や食料を調達したり、キノコや山菜等の植物を採取して生命を維持しつつ、日中は休息を取る為にピットを掘って潜伏し、約40日かけて約150キロの距離を移動したと見られている。

工作員がピットに隠れていなければ、掃討作戦はこれほどまで長期化しなかっただろうと論評している向きもある。

戦術自衛隊は、掃討作戦の一環として、逃走中の工作員が無線機を所持して交信する可能性を考慮して、捜索地域で電子戦を実施して無線の電波を妨害した。

また、捜索地域では多数の拡声器を設置して投降を促す説得をしたり、投降を呼びかけるビラをヘリコプターから地上に散布し、工作員を生きて捕獲する取り組みもあわせて実施した。

一週間後、逃げてきた工作員2名が発見され、戦術自衛隊部隊との銃撃戦の末、射殺された。

森の中で部隊に包囲され、追い詰められた工作員2名は、最後の悪あがきとして滅多やたらに小銃を乱射し、手榴弾の投擲を繰り返した末に射殺された。

この代償は大きなもので、3名が戦死し、14名が負傷させられた。