「コートニー!」

一人の兵士が叫ぶ。

マット・エヴァーズマンJr.二等軍曹。

コートニーが愛してやまない男。

戦場で両親を亡くし、戦場で育てられ、戦場でしか生きられなくなったコートニーにとって、唯一身も心も許せる相手。

そんな彼が、目の前に対峙している。

敵として。

「君は本気でそんな事をやっているのか、ANの兵士として」

「違うの」

無表情のままコートニーは言う。

「だが君がやっているのは米軍やタスクフォースへの敵対行動に他ならない!今ここには1万人もの米兵がいるんだぞ!そんな事をしても俺達には勝てない!」

「っっ…」

マットの言葉に、コートニーは歯噛みする。